(うつ状態の症状と、その改善方法)

前のページでも書きましたが、予期不安から外出できず、ひきこもり状態になるという人も多いものです。

そして、この状態が長く続くと、「外相整えば内相自ずから熟す」と森田先生も言っていますが、心の中まで、鬱々としてきて、いわゆる、「うつ状態」という状態になりやすいものなのです。

つまり予期不安に引きずられた不健康な生活の形に引きずられて、心の中まで不健康な状態になっているのが、パニック症候群の場合の、「うつ状態」だと言って良いと思います。

しかし、これは、純粋な、うつ病から来る、「うつ状態」とは全く異なるものなのです。

今は専門の精神科の先生でも、パニック症候群つまり、神経症から来る「うつ状態」と、純粋な、うつ病から来る「うつ状態」を一緒に考えていることが多いものなのですが、これは、全く原因のことなることなのです。

そして、このために、その対応の仕方も正反対になってくるのです。

純粋な、うつ病から来る「うつ状態」の場合は、無理をせず、周りから励ましたりせず、とにかく、ゆったりした生活を送るようにしていくことが大切なのですが、パニック症候群から来る「うつ状態」の場合には、逆に、少し無理だと思える位に頑張るようにしていくことが大切なのです。

ただ、ここで闇雲に頑張ってしまっても、これでは、なかなか良い方向には向いてこないものなのです。

しかし、森田理論に沿って正しい方向の努力を積み重ねていくと、充分、良い方向に向いてくるものなのです。

つまり、パニック症候群から来る「うつ状態」の症状は、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、誤った考え方や行動の癖が直ってくることで、少しずつ根本的に改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、抗うつ剤などの薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないのです。


なお、下記のページも参考になると思います。

1.うつ病状態のカウンセリング
2.薬なしのパニック障害改善法