私自身の経験を元に、今、動悸や過呼吸、めまいなどの突然死が怖い悩みの症状に悩まれている方の参考にして頂ければと思い、このホームページを作りました。
1.前書き
突然死が怖い悩みはパニック障害とか不安症と呼ばれることも多いですが、かつて不安神経症と呼ばれていた神経症の症状の一つになります。
ですから、けっして新しい病気ということではありませんので誤解しないようにした方が良いと思います。
今はアメリカの精神医学界の影響で病気の名称が変化しがちなため混乱している人も増えているのではないかと思います。
これは私の個人的な感想ですが、どうも最近は心の悩みに関する治療において、薬物療法に傾きがちな気がしています。
第二次世界大戦以前は神経症は脳や神経の異常から来る病気ではないと言われており、森田療法や精神分析といった精神療法で対応する方向だったと思います。
しかし、ここ数十年前からは精神療法よりも薬物療法に重きが置かれてきているように感じます。
しかし、これは患者主体ではなく、病院や製薬会社主体の流れのように感じてしまいます。
つまり、ドーパミンとかセロトニンといった脳内の神経伝達物質量の異常という原因にすれば、抗うつ薬などの薬で対応することが出来るのです。
最近は大学や研究機関の論文不正の問題も多くなってきましたが、この中には突然死が怖い悩みといった心の症状に関するものも含まれているのではないかと思います。
いずれにしても、突然の動悸や過呼吸(息苦しさ)、めまい、予期不安などが突然死が怖い悩みの場合に良く見られる基本的な症状になります。
具体的には、下記の「突然死が怖い悩みの主な症状」の所にまとめたような形になります。
2.対応について
下記の「突然死が怖い悩みの主な症状」の所に書かせて頂いたように、突然死が怖い悩みの症状の現れ方はいろいろな形がありますが、適切な対応をしていけばSSRI(抗うつ薬)や精神安定剤などの薬を飲まなくても充分、改善してくるものなのです。
今は色々新しい薬が発売されているようで、薬で治そうとする傾向が強くなっていますが、この方向では根本的な治療にはならないと思います。
つまり、突然死が怖い悩みは、もとドーパミンやもとセロトニンといった神経伝達物質の分泌異常など、脳内の問題から来る病気ではないからなのです。
ですから、何年も病院の薬を飲んでいるけれど、思うように良い方向に向かないという人は、一度、対応の仕方を見直してみることも大切だと思います。
3.改善方法について
突然死が怖い悩みは心配性で完璧主義、負けず嫌いといった神経質性格という内的要因を持った人が、何らかの「キッカケ」でパニック発作を起こし、これが引き金になり、誤った認識に引きずられ、気分本位のマイナスの行動を繰り返すことで起こるようになった、マイナスの癖から来る症状だと言えるのです。
具体的には電車や飛行機に乗るのが不安だからということで、こういう乗り物を避けてしまうということなのです。
つまり、また動悸や息苦しさといったパニック発作の症状がが起こったらどうしようという予期不安に引きずられ、電車や飛行機に乗るのを止めてしまうことが多いものなのです。
これが不安や症状に引きずられた気分本位のマイナスの行動ということになるのです。
そして、こういう気分本位のマイナスの行動を取ると、一時的には楽が出来るのですが、長い目で見ると、ますます不安を感じやすくなり、この結果、突然死が怖い悩みの症状を強くすることになってしまうのです。
つまり、いくらSSRI(抗うつ薬)や精神安定剤などの薬によって症状を表面的に押さえ込んだとしても、この元になっている気分本位のマイナスの癖が直らない限り、突然死が怖い悩みの根本的な改善には結びつかないのです。
しかし、突然死が怖い悩みは神経症の症状の一つですから、森田療法の学習など精神療法により治療していけば、充分、根本的に改善し、克服していけるものなのです。
つまり、森田療法の考え方に沿って目的本位にプラスの行動を積み重ねていくと、少しずつプラスの癖がついてくるものなのです。
そして、この結果として突然死が怖い悩みの症状が根本的に改善してくるものなのです。